▼撮影情報:Nikon D4s | AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II | f5.6 | 1/200 sec | ISO 100

かれこれ11年の歳月が経った。2017年で11回目を迎えた東京マラソン。今年の目玉は大幅なコース変更だろう。従来のコースは、「東京都庁~飯田橋~皇居前~日比谷~品川~銀座~日本橋~浅草雷門~築地~豊洲~東京ビッグサイト」と、最終的には東京ビッグサイトでゴールを迎えた。

2017年の新コースは、「東京都庁~飯田橋~神田~日本橋~浅草雷門~両国~門前仲町~銀座~高輪~日比谷~東京駅前・行幸通り」となった。東京をよく知る人なら分かるようだが、実に平坦な道のりである。高速レースへの期待、すなわち競技性の向上がコース変更の肝だ。

そしてもうひとつのコース変更の趣旨。主催者側は付加価値と呼んでいるが、簡単にいえばオーディエンスの確保である。移動手段が限られていることもあって2016年までのコースでは終盤の35キロあたりを過ぎると沿道で応援する人が激減していた。

それもそのはず、当初のコース設計の根幹は「3万人が安全に、かつ交通規制の影響が最小限に抑えられるコース」であった。そうなると必然的に土日の交通量が大幅に減る臨海部がゴール候補となったわけだ。

そして2017年の東京マラソンが開催されたわけだが、結果は予想通り1位2時間03分58秒で大会新記録(厳密には過去開催分は参考記録)でフィニッシュした。そして今年、1〜6位が全てケニア人という事実もまた忘れてはいけない。