世の中は知らないことだらけ。知らないことを減らすことが知識の蓄積である。一方で、世の中にはある。知らなくていいものも。例えば、四川省の伝統芸能である変面のカラクリである。何も知らないままに見ていたほうが、よっぽど楽しめる。

誰かがそのカラクリを語り始めた。カラクリを聞いてしまった後は、伝統芸能は娯楽ではなくなった。その瞬間から、カラクリをこの目で暴いてやろうとカメラを連写モードにして演者とカメラの戦いになった。中国第１級国家秘密に敵うわけもないのだが。